さて、同人誌というものを制作するにあたって、いつかはやってみたいと思っていたのが、国立国会図書館への納本。ここに保存されれば、国が続く限り保存されるわけで、向こう未来の誰かがたまたま読むこともあるかもしれないと思うと、タイムカプセルのよう…。
…まぁ、後で振り返ってみると、恥が永代まで保存されることになるかもしれませんが。冊子に本名は記載していないので大丈夫なはず。
というわけで、冬コミの新刊と既刊持って、行ってきました。
国立国会図書館法では、頒布を目的として相当部数作成された資料について、国民共有の文化的資産として、広く利用に供し、永く後世に伝えるために、納本しなければならないとされています。これは、出版社の出す本だけではなく、自費出版でも対象となっています(ホチキス止めなど簡易綴じのもの、広く一般に公開することに支障があるものなどは除く)。

「納本制度」
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit.html
「Q&A-企業・団体、個人」
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit_01qa05.html
せっかく国会図書館に来たので、資料閲覧しようと思い、入館受付してから、総合案内へ。地図を渡されその方角を進んだところ、一般入館者は立入禁止のマーク。丁度出てきた職員の方に聞きつつ、1階へ進むと納本受付の場所がありました。
受付で、2部ずつ(2部寄贈すると、1部は関西館に保存されるとのこと)計10冊を渡し、住所と氏名を記入して、控えをもらいます。

納本すると代償金(価格の5割)が交付されるのらしいですが、受け取っていただけるだけでもありがたいので、"寄贈"扱いで行いました。聞くところによると、2ヶ月ぐらいで整理され、データベースに載り、閲覧が可能になるとのことです。
その後1週間が経ち、国会図書館から封書でお礼状が来ました。

同人誌を制作されている方、納本いかがでしょう?
#ちなみに、納本後は昔のコミケカタログ(21〜)を見てきました。冒頭の代表の挨拶文を読みましたが、規模が大きくなるにつれて、大変だけど、さまざまなものを受け入れて楽しんでいくという姿勢が、今のコミケを作っているのだなと感銘を受けました。
この記事へのリンクを張って頂きました。
同人や二次創作が一般の流通網に流れることについて、考察が書かれていますので、合わせてお読み頂ければと思います。